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神保町巡礼(其の二十五)レコード社

 休日に偶然入った古い喫茶店のBGMがレコードでした。本当に何十年ぶりかでレコードが「回っている」のを目撃し、思わず店員さんに「珍しいですね」と声を掛けていました。翌日の昼休み、白山通りで「レコード社本店 創業1930年」という看板を目にして思わず入ってしまったのですが、やはり前日のことがあったせいでしょうか。

 1階は古い歌謡曲から演歌、アニメと賑やかな雰囲気、2階は洋楽中心、3階はクラッシックです。2階へあがる狭い階段の壁には映画「ロッキーⅠ~Ⅲ」のLPレコードが飾られていて、これが「あ、ジャケ買いしたいな」と思わせるカッコ良さ。CDにはないこの迫力が「ジャケ買い」の起源なんだろうと納得です。

 私はそれほど音楽好きではなかったので、レコードの思い出といっても「番外編」ばかりです。初めて自分で買ったレコードは「赤い疑惑」というドラマのサントラ盤で、主題歌・挿入歌以外に主役たちのセリフが録音されていたように思います。もう一つは、中学校の卒業式が丸々録音されたLPレコード。式自体はありふれたものでしたが、卒業生の答辞を演劇形式でやるという演出で、その全てが録音されたレコードでした。先生方が極秘に製作し卒業後に母校へ呼ばれて手渡された時はちょっと感動したのを覚えています。失くしてしまってもう手元にはありませんが、学生服のモノクロ写真が印象的なジャケットでした。

 最近はレコード人気が盛り返しているようで、新しいタイプのレコードが開発されたりもしているようです。あの、針を落とした後のチリチリという音や、針を置く瞬間の緊張感も懐かしいです。何枚かレコードを買おうかと思いましたが、その前にプレーヤーからだなと思い直して店を出ました。(淑)

レコード社
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