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GTS

早稲田大学大学院創造理工学研究科 濱田研究室様

midas GTSを地震・防災の研究に活用

早稲田大学大学院創造理工学研究科では、社会基盤部門、環境・防災部門、計画・マネジメント部門の3分野に12の研究室があります。濱田研究室は、環境・防災部門の地震防災工学の分野において、社会基盤施設の地震防災性向上技術に関する研究を行っています。研究室を率いる濱田政則教授は、大学をご卒業以来、ゼネコンおよび大学で地震・防災分野の研究の道を歩んで来られました。2006年~2007年には土木学会の会長をされるなど、我が国の土木工学を牽引されています。

右より濱田教授、加藤さん、掛橋さん

液状化側方流動抑止杭の研究に使用

液状化側方流動抑止杭

現在、大学院2年目の学生2人が、「液状化地盤の側方流動抑制工法に関する研究」でmidas GTSを使用しています。側方流動抑制工法とは、側方流動を杭や壁で抑止する工法です。既往の研究では杭や壁が抑止に有効であることは実験で検証していますが、杭や壁ににどのような力が作用しているかを解析で再現するために用いています。

midas GTSには大変豊富な機能があるようですが、実際に作業している学生2人の話しによると、midas GTS のCADデータの取り込み機能と、その際のデータチェック機能の2点については、作業時間短縮や作業負荷軽減という点で便利に活用しているようです。しかしながら、研究で使用しているという用途柄、midas GTSだけで完結しないこともあります。それは、解析結果図です。例えば、工学的議論をするには構造物のラインに沿った面の応力を土圧に換算するといった、データ加工を行う必要があり、標準機能だけでは限界がありデータの抽出に時間がかかっています。

実際に研究で学生2人が使用し始めたのは、2010年5月のセミナー(株式会社マイダス・アイティ・ジャパンおよび弊社共同開催の「midas GTS体験セミナー」)を受講してからになります。1回のセミナーに参加した程度で、メッシュ作成から解析結果の出力までの一連操作が可能な大変使いやすいプログラムであると評価しています。これからも献身的なサポートやより優れたユーザビリティを持ったmidas GTSの提供に期待しています。

数値解析と技術的ジャッジメントのバランス

私も以前は自分でプログラムを開発していましたが、現在の解析は大変複雑なものになっています。これからは、プログラム開発はプロに任せ、市販しているものを購入して使用する方が良いと考えます。しかしながら、プログラムが簡単に使用可能になった弊害として、熟練技術者でも計算結果を鵜呑みにしていることが多くなっているようです。そのプログラムがどういう仮定の上で成り立っているかを十分理解した上で、数値解析と工学的なジャッジメントのバランスをとっていくことが大切です。

濱田先生、掛橋様、加藤様お忙しいところ大変ありがとうございました。地震・防災という国民が安全に生活していく上で、非常に大切な研究にmidas GTSを利用していただき、自分が研究しているわけでもないのに誇らしい気持ちになりました。レベルの高い研究テーマですが、素晴らしい成果をお願いいたします。

(クレアテック:馬場 2010.09.07)