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ナガサキアゲハ

ナガサキアゲハというアゲハチョウです。

この名前は、長崎で鳴滝塾を開設し、西洋医学(蘭学)教育を行ったシーボルトが、長崎で最初に捕獲したことから付けられたそうです。余談ですが当時の日本は鎖国中、オランダとしか交易は無かったのですが、シーボルトは本当はドイツ人で、オランダ人と偽っていたそうです。

名前の通り南方系のチョウで、筆者が昆虫少年であった昭和30年代には九州と中国・四国のごく一部にしか生息していませんでした。それが2000年以降、関東地方でも普通に見かけられるようになりました。

写真上がオス、下がメスです。
一般的に生き物はオスが大きく模様も派手、メスは地味な姿をしています。これはオスが目立つことで天敵からメスを守るためであり、また、人間以外の生き物ではメスがオスを選ぶ(人間でも結構ありますが)という法則があるためと言われています。
ところがこのナガサキアゲハは別で、オスはアピール度の低い黒一色、一方メスはオスより大きく上の翅の付け根が赤、下の翅に良く目立つ白い紋があるという派手な姿です。

こんな特徴も魅力的で、少年時代はナガサキアゲハはあこがれのチョウでした。夏休みに親父に九州旅行に連れて行ってくれ、と泣いて頼んだものですが当時は新幹線もなく、会社の保養所といえば千葉県の海水浴場程度で、このチョウの採集は夢の夢でした。それが今や関東地方で普通種。このままで良いのか、温暖化はどこまで進むのか、警告を発している存在と言ってよいと思われます。

ナガサキアゲハ(オス)

ナガサキアゲハ(オス)

ナガサキアゲハ(メス)

ナガサキアゲハ(メス)

(K.B)