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フェルミ推定

1706 20年くらい前に、友人から、ある世界的有名企業が就職採用面接で一風変わったテストをしていると聞きました。たとえば「地球上の砂漠の砂はどれくらいありますか?」などと聞かれるとの話でした。「そんなのわかるわけない!」と思っても口に出してしまってはNGで、自分の記憶する情報をもとにラフでも推定して回答することが求められました。そんなとき多分以下のようなことを瞬時に考え、手帳にペンを走らせるなどして概算する必要があったことでしょう。
地球の半径を思い出す。
⇒地球の表面積を計算する。
 ⇒海と陸地の比率を思い出す(or仮定する)。
  ⇒陸地の表面積を計算する。
   ⇒陸地と砂漠の比率を仮定する。
    ⇒砂漠の面積を計算する。
     ⇒砂漠の平均深さを仮定する。
      ⇒「砂漠の面積×砂漠の平均深さ=砂漠の砂の量」を計算する。
概算値は多少違っていても問題なかったようで、求められたのは「あきらめないこと」「基本知識の保有」「解決力」「創造力」などでした。Wikipediaによれば、このように実際に調査するのが難しく捉えどころのない量を幾つかの手掛かりを元に短時間で論理的に推定することをフェルミ推定と呼ぶそうです。フェルミ氏はノーベル物理学賞を受賞された方でご自分の研究でもこの手法を使われたようです。
 このフェルミ推定に関わる話を聞いてから今日に至るまで、想起するたびにビジネスマンに必要なスキルだとつくづく思います。難問にぶつかることは多々ありますので普段からどんな難問がありそうかアンテナをはっておくといいと思います。また、難問に立ち向かうのに必要そうな基本情報を記憶するようにし、概算力も鍛えておくといいと思います。そして、いざ難問にぶつかったら、あきらめることなく、果敢に立ち向かうのです。たとえ一旦くじけても別のアイデアを考えてあきらめないで対応すれば良い方に向かうと思います。
 昔この話を私にしてくれた友に今も感謝しています。
(証)